リファレンスチェックについて

だいぶ昔の勤務先での部下から電話があり、「リファレンスをお願いできないか」と打診を頂きました。有難いことです。日系の会社でのリファレンスチェックはシニアなポジションで非公式に「あの方どんな人?」的にあったとイメージしていましたが、最近は外資系のジュニア・ミドル級のポジションでもリファレンスチェックがあるのですね。無知な自分を恥じました。

早速、調査会社から電話を頂きましたが、会社名を聞いたら大手のヘッドハンティング会社M社でしたので驚きました。成功報酬型のコンティンジェント・サーチ(当社の業務でもあります。)だけでは収益が上がらないのでしょうか?事業を多角化しているようで、リファレンスチェックの業務をクライアント企業から受託しているようです。
呼び方は様々ですが、「バックグラウンドチェック」は履歴書や職務経歴書に記載された経歴や学位、自己破産の有無などをチェックするもの(F社が有名ですね。)として捉え、「リファレンスチェック」は、その候補者の人物像・性格・仕事の進め方・上司や部下との付き合い方といった、業務における体験談ヒヤリングのようなもの、と勝手に解釈しております。

さて、外国人のリファレンスチェッカー?からの質問は英語となるわけですが、当方は英語を話す時はどうしてでしょうか、スイッチが入ったように「外国人モード」になってしまうのですよね・・・。きっと過去の上司の影響かと思います。具体的にいうと、人のこと褒め、決してネガティブなことは言わない(沈黙は金なり)、過大にならない程度に誇張する、など発言内容そのものが自分が伝えたいことなのか、またそもそも事実なのかどうかわからなくなってしまいます(その部下とよく口論してたはずが、忘却のかなたへ・・・)。結果、下記のような単語が連発されます。
Fantastic, awesome, outstanding, qualified, proactive, serious, accurate, professional, transparent, supportive等々、よくもまあしゃあしゃあと。ご本人の転職をサポートしたと言えば聞こえはいいですが、終わってみると何とも言えない複雑な感覚を味わいます。しかし、ポジティブな単語を連発したことに何だか清清しく達成感を得て、本日も職業紹介事業に淡々と従事しております。

関連記事

  1. 「高度プロフェッショナル労働制」について

  2. 社長blog

  3. 独立系アセットマネジメントに関する記事を読んで

  4. ヘッドハンティング会社の合併はシナジーを生む?

  5. 1年半が経過して

  6. 新卒一括採用について