独立系アセットマネジメントに関する記事を読んで

2018年5月29日付 日本経済新聞 アセットマネジメント新世紀 独立系の躍進(上)
現役世代取り込む 主要5社、運用額2.2倍に

特定の金融グループ(銀行・証券会社・保険会社が本社の金融コングロマリット)に属さない独立系の運用会社が躍進して、運用残高が伸びているという記事。かなりバイアスがかかっている気がして、あたかも「独立系の運用会社は良い(何を持って良いのか?)運用をする。」と言わんがばかりの記事でした。独立系でも金融グループ系列でもいい運用はいい運用で、パフォーマンスとの相関関係はない気がするのですが・・・。投資哲学に基づいたぶれない運用をよしとする投資家もいれば、報酬控除後のパフォーマンスがよければいい運用という投資家もいれば、蛸足配当をしようと分配金が出る運用するのがいい運用という投資家もいます。
また独立系といっても、日系の独立系もあれば外資系の独立系もあり、運用手法についても、伝統的なファンダメンタルアクティブ運用する会社もあれば、HFTのようなヘッジ・ファンド運用をする会社もあります。記事は日本株の伝統的なファンダメンタルアクティブ運用に限っているようでした。

さて、主に個人投資家の動向にスポットを当てた=国内籍投資信託に関する記事ではあるのですが、いい加減、この「国内籍投資信託」の仕組み、何とかならないのでしょうかね。どんなにパフォーマンスのよい運用戦略でもコストがかかればパフォーマンスを毀損するわけで、国内籍投資信託であれば、莫大な人件費と投信計理システム(例のアレです。)コストもかかっており、そろそろ、「ビークル」とか「箱」とかの仕組み・ファンドの組成にスポットを当てた一般投資家向け記事も読みたいものです。

ヘッドハンターがとやかく言う問題ではないですね。乱文、失礼しました。

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